アイダマガジン

MAGAZINE

スペシャルコンテンツ

地球にも家族にも優しい暮らしを実現する「ZEHプロジェクト」

地球温暖化や異常気象など年々深刻になっている環境問題。SDGsなど国単位の取り組みはもちろん、一人ひとりの暮らしも地球に優しいスタイルが求められるようになってきました。

このような状況を受けて注目が高まっているのが、ZEH(ゼッチ)です。ZEHは「断熱」「省エネ」「創エネ」の三つの水準を高めることによって、年間で消費する一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指す、新しいエコ住宅。政府は「2020年までに注文戸建住宅の過半数でZEHを実現する」という目標を立てました。

アイダ設計は国としての動きに賛同し、2016年にはZEHビルダーに登録。「2020年度までに、受注する住宅全体のうちZEH住宅が占める割合を50%以上にする」という普及目標を掲げ、注文・分譲の両分野で取り組んできました。この取り組みを担当した湯本が、ZEHプロジェクトの道のりを振り返ります。

アイダ設計の軸になる商品を

ZEHプロジェクトを牽引した、営業本部部長・湯本裕史

2016年、アイダ設計の次なる“武器”を求めて、確固たるコンセプトを持つ新しい商品をつくろうと検討していた湯本。付加価値を取り入れた住宅にヒントを求め、見つけたのが世間でも注目され始めていたZEHでした。資料集めから湯本一人で始めた企画が、様々な部署の仲間を巻き込んで動き始めます。

アイダ設計ならではのZEHを実現していこうと掲げたコンセプトは「生涯ローコスト」。これまで大切にしてきた価格へのこだわりは捨てず、より長期的な視点で「住み続けること」に対するコストを削減していこうと考えました。

しかし、従来のスタンダードな住宅と比較すると、建てる費用は明らかに高くなります。住み始めてからの光熱費が比較的低いことや、健康・快適に暮らせるというZEHのメリットをアピールしても、お客様に価値を伝えるのは容易ではありません。

また当初はモデル棟もなく、言葉では伝えづらい「快適さ」をどう理解してもらうのか、他社のZEHとの差別化をどのように図るのか、試行錯誤の連続でした。なかなか販売につながらず、苦い思いをすることも……。

それでも、環境・エネルギー問題をめぐる世の中の動きから、ZEHが「今後のアイダ設計の軸になる」と確信していたメンバーは、営業用のツールづくりや機能の改善に奔走します。

「アイダ設計ならでは」の追求

モデル棟が建ったのは、プロジェクト開始からおよそ2年後。部署間の垣根を越えて協力し、ようやく完成させた当社のZEH仕様住宅「BRAVO ZNEXT(ブラーボ・ゼネクト)」には、お客様の快適な暮らしと高いエネルギー効率を実現するためのこだわりが散りばめられています。

「壁には断熱パネルを採用しました。エアコンの利用効率を高めて快適さを生むだけでなく、高齢化の進む建築の現場でも対応できるよう、施工性にもこだわっています」。

「家族が集うリビングの窓は、引き違い窓ではなく、背中合わせに開く縦すべり窓に。風が窓ガラスに当たって、自然と空気が流れ込みます」。

「熱源機は家全体で一つだけ。1階リビングの暖房から発生した暖かい空気を、吹き抜けに設置したシーリングファンで循環させ、2階の部屋を優しく温めます」。

「室内温度の上昇を防ぐため、西側の窓は遮熱性のLow-eガラスに。室内を柔らかく照らす光は、南側の断熱性(取得性)Low-eガラスの大きな窓から取り込みます」。

「換気が大切、とはいえ普段の生活の中で扉を開け放しておくのは難しい場面も。欄間(らんま)付きのドアを採用することで、一人ひとりの空間を確保しつつ、空気の循環を生み出します」。

少ないエネルギーで建物全体に空気を回そうと緻密に考えられた設計で、住む人にも環境にも優しい住宅を実現しました。最初に建てられたZEHから幾度となく改良が重ねられ、その努力は今後も続いていきます。

環境省の「COOL CHOICE エコ住キャンペーン」の連携企業に選ばれ、多くのお客様に宿泊体感の機会を提供。参加された方からは「外気温が0℃なのに、家のどの場所も温度差がなく、朝もすっきり目覚めた」「冬なのに暖房をほとんど使わなくて済んだ」と、快適さへの驚きの声が集まっています。体感してもらえれば魅力が伝わる、と手応えを感じながら、湯本はZEHとアイダ設計の未来に思いを馳せます。

よりよいライフメーカーであるために

ZEHのプロジェクトを通じて、価格だけでなく性能にも目を向けるお客様が増えている実感が強まった湯本は「ZEHが住宅の付加価値ではなくスタンダードになる時代も、そう遠くないかもしれない」と言います。

「その中でさらに、災害対策にもなるエネルギー自給自足の家や、IoTを活用した暮らしにリンクする住宅など、新たな価値を生み出していくことが求められているのです」。

これからも「住まいを通してお客様の暮らしを設計する」よい“ライフメーカー”であるために、アイダ設計は新しい取り組みに挑戦し続けます。

新卒採用情報

FRESHERS

中途採用情報

CAREERS