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分譲住宅建設ストーリー【前編】

土地の仕入れをして分譲住宅を建設してからお客様へお引き渡しから注文住宅の完成までの、各部署の仕事とその裏側にある思いを追っていく、分譲住宅建設ストーリー。

分譲住宅が建ってから販売・お引き渡しまでの流れを全7工程に分け、各部署の仕事内容や普段気を付けていることなどを前後編にわたって解説していきます。

前編である今回は、①分譲住宅を建てる土地の仕入れをする用地開発部、②お客様の住みやすい家を設計図へ落とし込む設計部、③家の心臓部である柱を加工・運搬するプレカット事業部、④家を建築する建設部、の4つの工程について詳しくご紹介していきます。

分譲住宅を建てる用地を選び抜く

まず不動産業者から売地の情報をいただき、土地の性質や近隣環境などの情報を収集しながら、用地の購入を検討します。購入検討する際に大切にしているポイントが、土地の地域環境やインフラを調べ、土地柄を把握すること。土地を知ることによって、お客様の暮らしを具体的にイメージすることができます。

仕入れた土地は、どこに住宅や公園、道路を配置するのがよいかを考えながら「区画割り」を行います。区画割りとは、仕入れた土地を家1棟分の大きさの土地へ割っていくことです。区画割りによって住み心地が変わるため、売れ行きを左右する重要な仕事です。家の向きや間取りにも関わるため、設計部の方と打ち合わせすることも。

「土地を購入して初めて、住宅販売までの一連の仕事がスタートするため、責任は重大です。仕入れた土地の良し悪しが会社の利益に直結すると思うと緊張が伴いますが、自分が立てた事業計画の通りに土地が販売完了すると、達成感があります。

また、お客様のよりよい将来のスタートを見届けられるところを見るとやりがいを感じますね。土地の仕入れからお客様の新たな暮らしが始まっていくのだなと考えると感慨深いです。」

お客様の住みやすい街をつくるために

設計部は、用地開発部が仕入れた土地の情報をもとに現場へ。その土地の周りの環境を調べながら、周りの家に合わせた新しいデザインを考えます。例えば、和風な外観の家が多い場合は落ち着いた色を使った家にしたり、大きな家が多い場合は土地を大きく使って平家を建てたり。間取りを作る際には、販売促進部や営業部の方の外観、内観の要望を取り入れていきます。

設計図が完成した後、その設計図での建築が法的に可能かを調査し、確認申請を行って許可を取れば、プレカット部と建設部へ引き継がれます。

「実は、都道府県によって家の設計に対する考え方が違うんです。関東だと高い建物が多いため日当たりはできるだけ多く入れたいというお客様が多いのですが、沖縄だと太陽の光が強いため日当たりよりも影を作れるようにしたいというお客様も。各都道府県の特性に合わせた設計図を作成するために、その地域へ足を運んだり営業部の方に家の特性を聞いたりして、想像力を膨らませています。さらに都道府県や市町村によって建築に関する条例が異なることもあるため、制限が多い地域での設計は難しいですが、その分やりがいはありますね。

お客様が、心から欲しいと思っていただける間取りを作っていくために、お客様の生活導線を考えながら、使い勝手の良さを意識することを心がけています。」

設計図をもとに1つ1つ心を込めてプレカット

設計部から送られてきた設計図をもとにまずはCAD入力を行い、平面図と立面図を見ながら間取りのどの部分に柱や梁を入れていくかを図面に起こします。CAD図面が完成すると、木材を加工する機械へ図面データ入力をして、加工開始。加工された木材は、社員の目視による検品を厳しく行い、梱包して建築現場へと配送します。

「家の建築で使用される木材の種類は1棟1棟違うため、加工作業をするたびに新しい発見があって飽きないですね。ただ梱包方法も違うため、間違って配送してしまわないように注意しなければいけません。

また、木材の加工精度は常に求めなければいけないため、定期的に機械の手入れを行っています。一週間に一度は刃物を交換したり、機械へ油を挿したり。怠ってしまうと業務に支障をきたして生産できなくなるため、丁寧に保守メンテナンスすることを心がけています。」

お客様に安心して住んでいただける家を建てていく

設計部から設計図を受け取ったら建築準備へ。まず購入した土地を下見しに行き、地盤の調査や障害物を確認して、実際に設計された家を建てられるのかを判断します。その後、地盤調査を行う専門業者へ依頼した判定結果をもとに、必要であれば地盤の補強を実施。

次に建築業者の手配やスケジュールを組んでいきます。これらの準備が整ったら、家の土台づくりとなる基礎工事がスタートし、終わり次第プレカット事業部へ連絡して資材を搬入します。

現場での建築作業は大工さんのお仕事になるため、私たち建設部は設計図どおりに建築が進んでいるかの確認を責任を持って行います。特に基礎が正しく作られているか、各部材が問題なく取り付けられているかなどを確認する施工検査は、お客様に安心して建物をお使いいただくために欠かせない、大切な仕事です。

「現場の第一線に携わっているからこそ、周りに建っている家の外観を参考にして、雰囲気を合わせた外観へ変更したほうが売れるのではないかといった意見を出すなど、設計図や家の建て方に気を配らせながら建てていくことを心がけています。

最近の分譲住宅では、新しい商品を取り付けてみたりちょっと変わった間取りに挑戦してみたりしているので、新しいことにチャレンジできるワクワク感がありますね。」

今回は、用地開発部が仕入れた土地から、設計部やプレカット事業部、建設部がお客様の住みやすい家へと形にしていく過程を追ってきました。次回はここから、バトンを受け取った販売促進部や営業部が、家を「売る」工程をスタートさせます。

後編では、⑤お問い合わせをいただくための広告宣伝を考える販売促進部、⑥分譲住宅を販売する営業部、⑦家を引き渡す営業部と建設部、⑧お引き渡しが終わった後も手厚くサポートするサービス部、の4つの工程について詳しくご紹介していきます。

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